【教室訪問】Vol.20 ボッチャ教室 & 能作杯 参加

教室訪問「ボッチャ教室」
日時:令和7年11月16日(日) 14:00〜16:00
場所:高岡市博労公民館(富山県高岡市博労本町4-2)



ボッチャ教室は、今年度より、ボッチャクラブから、ボッチャ教室へと変更となり、訪問したこの日は、春から第8回目に参加いたしました。
公民館は、入ってすぐにバトミントンコートくらいの部屋があり、車椅子の方も使いやすい施設となっています。
担当者のクラブ代表増川さんが、私もお会いするのが3回目でしたが、にこやかに対応してくださいました☺️本日は、12名の参加となり、賑やかな始まりとなりました🌈


ところで皆さん、ボッチャは、どのようなスポーツか、ご存知ですか。

ボッチャは、ヨーロッパ生まれのパラリンピック、全国障害者スポーツ大会の正式種目です。そして、年齢、性別、障がいのあるなしにかかわらず、すべての人が一緒に競い合えるスポーツです。ボールを投げることができなくても、ランプ(勾配具)を使い、ランプオペレーターに伝えることが出来れば参加できます。ボッチャは、頭脳戦と言われる通り、さまざまな戦術を駆使して戦う競技です。そして、ボッチャで使用するボールは、ルール上大きさも重さの規定が決まっています。(円長が270㎜±8㎜以内 重さは275g±12g以内)
硬さや、材質が違うことがあり、それぞれのプレスタイルによってボールを使い分けています。(ボッチャはマイボール制)

[天然皮革製]→ボールに凸凹が少なくまっすぐ転がりやすい牛手製
[フェルト製]→表面が手羽立っているので滑りやすい製質からボールを弾く時などに向いています。
[人工皮革製]→表面がしっとりとしていて滑りにくい性質からボールの上にボールを乗せたい時に向いています。


ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに赤青のそれぞれ6球ずつのボールを転がしたり他のボールにあてたりして、いかに近づけるかを競い合います🌈


この日の教室では、少しずつ人数が増え始め、ご家族や支援の方達は手慣れた様子でコートの設営から行われました。出来上がるころ赤、青のチームに分かれ、ゲームが始まりました🌷チーム同士話し合いながらボールを投げ入れる姿は真剣です🌷その真剣さからジャックボールに上手く近くことができたら素晴らしい笑顔と拍手が上がりました🌼


ボッチャクラブは、代表増川さんの息子さんと少人数から始まり今年が20年目。障がいのある人、スポーツ好きな人を集めて療養として、楽しく通えるようにとボッチャクラブが立ち上げられ、今では小学校など普及活動へも行かれています。
ボッチャ競技の県内のパラリンピアンで藤井由里子選手がいらっしゃいますがこのボッチャ教室でもご一緒に活動されておられます。

訪問した一週間後、11月22日、高支支援学校にて、富山ボッチャクラブ主催の、第5回能作杯が行われ、9チーム 約30名の参加の中ボッチャクラブの方、家族の方沢山の交流会が楽しく賑やかに開催され、私達、指導者協議会でチームを作り参加しました🌼参加された皆さん、本当にお上手で楽しそうにゲームをされてました☺️


ボッチャクラブの方は進行もされながら、ゲームにも参加🌼どなたの顔も楽しそうで☺️私も、いっぱい元気をいただきました🍀
このボッチャ教室は、障がいを問わず、車椅子の方など誰でも楽しめるスポーツです🌷
最近のイベントでもボッチャをご存知の方々も沢山お聞きしております。もっとボッチャを知って、楽しくプレーがしてみたいなと普及活動も沢山していらっしゃるボッチャ教室にみなさんも、お時間おありの時にご参加されてみてはいかがでしょうか。やってみれば、やってみるほど楽しいですよ🌼🌷

【活動報告】富山県障害者スポーツ大会 卓球競技会

第24回富山県障害者スポーツ大会(卓球競技会)
日時 :令和7年11月9日(日)
場所 :富山県総合体育センター 大アリーナ 中アリーナ

少し、小雨の降る肌寒い日でしたが、会場設営を大会運営の方々と一緒に準備していくうちに体も温まる始まりとなりました🌈
パラスポーツ指導員の業務内容は、役員受付、選手受付、記録掲示、進行補佐、表彰、一般卓球補助等、各自それぞれ、緊張感⭐️のなか、担当につきました🌷


開会式では、富山県生活環境文化スポーツ振興課 山田二郎様より、私達、パラスポーツ指導者協議会が、「ボランティア活動推進富山県民会議会長賞」を受賞したことに触れて頂き、会場の皆様より温かい拍手👏を頂戴致しましたことは、こころから、ありがたいなとお礼と感謝を感じますと共に、指導員の皆さんを、誇りに想いました⭐️⭐️

今大会は、来年2026年全国障害者スポーツ大会(青森大会)出場候補選手選考会となります。各市町村、特別支援学校、施設等から、一般卓球 105名の選手、(身体、知的、精神)各区分に分かれ、男女それぞれにトーナメント戦が、行われ、どのコートでも、白熱した戦いが、繰り広げられました🏓

サウンドテーブルテニス(S T T)では、音を頼りにプレーをしますので、静寂の中、選手たちの球を打ち込む音が響き、熱い試合が中アリーナで行われました🏓


全ての交流試合の後、3位決定戦、決勝が同時刻に始まり🌷どの試合も選手の皆さんの球の打つ瞬間の脚音✨得点が決まった時のガッツポーズ💪どの姿も心熱くなる素晴らしい試合でした🌈

無事に表彰式を、迎えられたこと、滞りなく大会を終えられたことにほっと安堵いたしました🌷🌼
選手の皆さん、大会関係役員の皆さん、パラスポーツ指導員の皆さん、お疲れ様でした🌈ありがとうございました。

【活動報告】第24回全国障害者スポーツ大会 わたSHIGA輝く国スポ・障スポ2025

2025/11/28 報告者:浦島 久美子

全国障害者スポーツ大会が、2025年 10月25日(土)〜10月27日(月)開催されました。

富山県選手団員49名、選手23名(男子19名、女子4名)が参加され、県パラスポーツ指導員11名が各競技選手係として帯同致しました。選手と共に、大会期間中を通してのご感想を指導員の方々にお聞き致しましたので、ご報告したいと思います。

[水泳競技]🏊

「わたSHIGA輝く障スポ2025」の水泳競技の選手係として参加しました。水泳競技には3名の選手が参加されました。(川成雄平さん、山村真司さん、尾近健斗さん)

一昨年の鹿児島大会同様、選手の皆さんが日頃の成果を存分に発揮され、そして、選手・監督・役員が一体となり、「ワンチームTOYAMA」としての絆を感じることができるよう努めました。

 競技中は、川成キャプテンの掛け声で士気を高め、プールサイドから大きな声で熱いエールを送りました。3選手の素晴らしい泳ぎに深く感動しましたが、ゴールした瞬間に達成感や安堵感に満ちた笑顔や、自己ベストの更新を喜ぶ姿が忘れられません。

 今回の大会は、私にとって忘れられない貴重な経験となりました。スポーツの持つ力や人と人が繋がることの大切さ、そして、選手係として、選手一人ひとりの障がい特性やニーズに合わせたきめ細やかなサポートの重要性を強く感じました。

 大会運営に関わった関係者の皆様、そして素晴らしい感動を与えてくださった、「ワンチームTOYAMA」の選手の皆さんに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

(水泳競技選手係 岩田 寛)

[陸上競技]🧑🏻‍🦽🏃🏻‍♂️

陸上競技のメンバーは、大会前より、チームワークも良く、とても皆さん元気で、気持ちの上でも、前向きな選手達ばかりでした。大会中は、雨に降られてしまいましたが、寒さにも負けることなく、気持ちもポジティブ、メダルも多く得ることが出来ました。簡単な内容ではない期間中でしたが、簡単ではないからこそ、その喜びと、感動を感じられた大会でした。

(陸上競技選手係 日南田 一昌)

[アーチェリー]🏹

7年振りに参加した、アーチェリー競技。色々な不明点、不安等あったが、協会のサポートで、又同伴の浦田さんの経験多いサポートで概ね順調に進めることが出来た。何よりも、本人(開さん)の意欲がすごくて、疑問点、解消の為に黒部の練習場に「つれて行ってくれ」と頼まれ、重要点を確認できた。37度の中で二上山、いくつもの積み重ねが「ひよわそうに見える小さな巨人」が予定通り優勝できた。スバラシイ大会でした

(アーチェリー競技選手係 中谷 有秀)

[ボッチャ]🔴🔵⚪️

2名とも、この大会に初めて参加する選手で、挑みました。結果は、惜しくも3位でしたが、初めて経験する長い移動や、慣れない環境の中、試合では緊張しながらもチームで支え合いながら、真剣に取り組んでいる姿を近くで見て頼もしく感じました。

(ボッチャ競技選手係 堀井 省志)

卓球(S T T)競技🏓

全国障害者スポーツ大会に私自身、初めての選手係で、緊張していましたが、協会からのサポートなどもあり、選手の森田さんとも、教室や、強化練習でお会いするたびに交流を深めていきました。大会では卓球選手団の方々と励まし合い助け合いながら、試合では、勝利の目標と、楽しみましょう✨と言葉を交わし合いながら、金メダルを得られました時の感動は、涙が溢れるほどの喜びと想い出を頂くことが出来ました。参加頂きましたこと心より感謝いたします。

(S T T競技選手係 浦島 久美子)

[フライングディスク]🥏

全スポ滋賀大会に、FD競技担当で参加しました。選手みんな公式練習会から、とても調子良く、大会は期待どうりに全員がメダルを取ってくれました。アキュラシーではミスしたのが最初で金メダルを逃したり、ディスタンスでは、当日無風で風に乗る乗らないのアンラッキー、ラッキーが無く金メダルに届かなかったりとFDならではの難しさが出た大会でした。そんな中でも、選手皆んな前向きに今度は上を目指すととても前向きな大会でした。

(フライングディスク選手係 小島 之弘)

全国障害者スポーツ大会に帯同されました、パラスポーツ指導員の皆さん、お疲れ様でした。ご感想を頂いた指導員の皆さん、ありがとうございました。

来年は🌈青の煌めきあおもり障スポ第25回全国障害者スポーツ大会が、青森県で開催されます🌈年齢、性別、障害のあるなしを問わず、すべての人がさまざまの場面で主役として光り輝くこの大会に、パラスポーツ指導員の皆さんも参加され、どうぞご一緒に感動を感じて見ませんか💫💫💫

【活動報告】富山県障害者スポーツ大会 フライングディスク競技会

第25回 富山県障害者スポーツ大会 フライングディスク競技会

日時:令和7年9月21日(日)午前 9時00分〜
場所:富山県総合運動公園 屋内グラウンド及びファミリー広場

🌼夏の暑さが、まだ残る青空の9月、秋の風吹くこの日はフライングディスク大会🥏にふさわしい一日になりました
各市町村、特別支援学校、施設等から、約270名の出場選手があり、私達パラスポーツ指導員は、それぞれ、運営役員、競技役員に分かれ、大会がスムーズに安全に運ばれていきますよう、活動業務につきました🌷

午前中は、アキュラシー種目で、5m・7m[ディスリート・ファイブ(5m)、ディスリート・セブン(7m)]と、離れた的(内径91.5㎝の円)に10投球を投げ、入った数を競い合います。決まった時の選手の笑顔に私達も、「ナイス・スロー」旗を振る審判の手にも力が力が入ります💪熱いプレーに周りで見守り、応援📣される、たくさんの方から温かい拍手👏が湧き起こっていました


 午後からのディスタンス種目は、ファミリー広場にて行われ、晴れて暑くなったり、曇って涼しくなったりを繰り返しながらの中、選手のみなさん、少しでも投球の距離を伸ばそうと、ディスクを投げる腕にも力が入っていました。

本大会は、令和8年度第25回全国障害者スポーツ大会(青森大会)の富山県代表選考会を兼ねる大切な大会で、沢山の温かい声援📣の中多くの好成績が出ました
今年も、たくさんの選手の方に元気を🌈頂きながら、無事に大会を終わることが出来ました☺️

選手の皆さん、パラスポーツ指導員の皆さん、大会関係者の皆さん、大変お疲れ様でした。

【報告】当協議会が表彰されました

2025年10月7日(火曜日)午後2時から富山市民プラザ4階、アンサンブルホールにて行われた第37会富山県民ボランティア・NPO大会にて、当協議会が団体の部で表彰されました。

令和7年度富山県ボランティア部門功労(ボランティア分野)表彰及びボランティア活動推進富山県民会議会長表彰について

表彰にあたっては富山県障害者スポーツ協会の推薦もあり、当協議会からは事務局長の長森さんが代表として出席し、ボランティア活動推進富山県民会議の会長より団体の部で表彰を頂きました。富山県パラスポーツ指導者協議会のトレードマークである黄色いポロシャツが会場ではとても注目されました。

当日は富山県障害者スポーツ協会の牛島事務局長様、上市町社会福祉協議会の小松様もおり、お祝いのお言葉を頂きました。大変嬉しく思います。どうもありがとうございました。表彰式には、県内の様々なボランティア団体や個人の受賞者が出席されておりまた、表彰式のあとには講演会もあり、貴重な経験をさせて頂きました。今後も富山県パラスポーツ指導員のみなさまと一緒に協議会を盛り上げていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

【教室訪問】Vol.19 ソフトボール教室

訪問日時:2025年9月27日(土)9時〜11時
 場 所:射水市 奈呉の江西公園
 参加者:教室員3名、指導員1名
 取材者:村山武志

教室会場である奈呉の江西公園は昨年元旦に発生した能登半島地震の影響で液状化。使用禁止になっておりましたがこの日より利用再開。天候にも恵まれ絶好のソフトボール日和となりました。

指導員の薮下さん、教室参加者3名で教室開催。軽く挨拶をしてお話をしてます。

まずはウォーミングアップ。グラウンドの周囲を軽く走ります。

そして念入りに準備運動。

次にキャッチボール。

休憩を挟んでこまめに水分補給。この日の最高気温は26度と涼しかったのですが、日を遮るものが無いグラウンドでは暑く感じました。

休憩後にバッティング練習。

休憩を挟んで水分補給後はシートノック。取材者はファーストで送球を受けました。その後軽く話や次回の活動日などの確認をして解散。教室指導担当の薮下さんは社会福祉法人射水福祉会いみず苑(障害者支援施設)に勤務。ハキハキと大きな声で話してくださるので聞き取りやすいです。その薮下さんにお話を伺ったところ、かつては県内全域の施設対抗でソフトボール大会があり、競技人口も多く盛り上がっていたが少子高齢化の影響もあり、ここ最近は集まりが悪いのでもっと参加者が増えてほしいですね、とのこと。

ソフトボールは全身運動です。取材者も久しぶりにソフトボールに触れましたがボールに触れたり投げたり打つのは楽しく、またチームプレーを通じて仲間とのきずなも深まるので心も身体もあたたかくなるのではないでしょうか。今後参加者が増えることに期待したいと感じました。

【活動報告】第1回 研修会を開催しました

日時:2025年9月14日(日)

会場:富山市障害者福祉プラザ

S・T・T(サウンドテーブルテニス)と卓球バレーを行いました。

両競技とも、同じボールを使用するので体験していただくのにはよいのではと思い開催しました。

講師方々がイラストを活用した説明でとても分かりやすく、理解が進んだと感じました。

両競技とも、簡単な競技説明後に、体験会を実施しました。

S・T・Tは、アイマスクをしての体験では、「音だけではボールの転がりがわからない」

など、ラケットに当てるだけでも難しいとの感想でした。

卓球バレーは経験された方も多く、笑い声が絶えず、楽しくプレーできました。

以上、箕島会長からの活動報告でした。

【活動報告】高岡育成会スポーツ教室を開催しました

『⚾福岡高校野球部員⚾の「全力応援ダンス」で元気、ハツラツ!!』

日時:令和7年8月10日13:30~15:30
場所:高岡市ふれあい福祉センター

高岡市手をつなぐ育成会スポーツ教室が開催されました。
この教室は、平成30年7月から年1~2回開催されており、協議会の事業の中でも草分け的な事業の一つです。また、昨年からアキュラシーの運営支援に、高岡市中田身体障害者協会様、今年は参加者支援、パラスポーツの体験目的に、福岡高校野球部のみなさんにも参加いただき、とても賑やかな開催となりました。

 

今回は、参加者に人気の卓球バレーとアキュラシーの他、新種目のフロアバスケット(低床型玉入れ)の3種目を行いました。どのチームも、豪華賞品(優勝チームに授与)を目指して、熱いバトルが繰り広げられ、アキュラシーは同点決勝(代表者3名で試合)で雌雄を決したり、卓球バレーでは、福岡高校野球部監督VS野球部員が試合を行い、珍プレーや好プレーの続出に歓喜の声が館内に溢れました。また、福岡高校野球部員の「全力応援ダンス」では、この日のために作ったオリジナルの応援ダンスで参加者を元気付けたり、参加者全員に女子マネージャー手作りの作品(折り紙の金魚)をプレゼントし、とても喜ばれていました。

 閉会式で、育成会の参加者や福岡高校野球部員、監督さんから、「今回もとても楽しかったです。」「応援ソングで応援してもらい嬉しかったです。」「パラスポーツがこんなに楽しいスポーツとは思っていませんでした。またこのような機会があればぜひ参加したいです。」

「今日は、生徒がとても輝いて見えました。普段の練習でも今日のように笑顔で終えることができるよう、これから頑張っていきます。」と、とても温かい言葉や笑顔をたくさんいただきました。

次回の開催は、来年2月を予定しています。今回同様、参加者全員の笑顔がたくさん見られるよう、楽しい企画を考えていきますので、みなさんのご参加、心よりお待ちしております。今後ともよろしくお願いいたします。          

                           副会長 兼 指導部会長 岩田

【教室訪問】Vol.18 アーチェリー教室

訪問日時:2025年7月27日(日)10時〜12時
 場 所:二上アーチェリー場
 参加者:教室員3名、初参加1名、指導者1名、指導員1名

伏木の住宅街を抜け、坂を少し登って、アーチェリー場に到着!

≪🏹 パラアーチェリー豆知識 🏹≫
1940年代初頭:イギリスのストーク・マンデビル病院で、医師ルートビッヒ・グッドマン博士が第二次世界大戦で車いすの患者のリハビリとしてアーチェリーを導入。
1948年:ロンドンオリンピック開会式の日に、同病院で16名の車いすの患者によるアーチェリー大会が開催。これが後の「ストーク・マンデビル競技大会」となり、パラリンピックの原点とされる。
⇒⇒ 77年前という、古く長い歴史があるんですね。

≪パラアーチェリーの特徴≫
・障がいの種類や程度に応じてクラス分けがあり、選手は自分の身体に合わせた方法で弓を引く(口や脚を使う選手もいる)
・健常者と同じ射線上で競技できる、数少ないインクルーシブなスポーツ。
  ⇒⇒ 近年良く耳にする「インクルーシブ」。パラアーチェリーは先駆けて実施されていたんですね。驚きました。

坂を上がっていると、目の前にこの建物が見えてきます。左手に駐車場あり


私が建物の中に入ると、開さんがご自身の弓を組立てられていました。
ハンドル部分(中央)に上下にリムを取り付け、その他にも複数の部品(小さな部品もあり)細い六角レンチを使いボルトを締め、
色々調整しながら組立てられていました。
アーチェリー競技は準備に時間がかかる事が分かりました。
余談ですが、ハンドルには素材がアルミ、カーボンなどがあり、リムにも色々な素材、サイズなどがあり、自分に合った物をカスタマイズされて、使用されています。最高のパフォーマンスが出来る道具を準備するのも奥が深いと思いました。

小さい部品の調整中
組立てて調整完了。一仕事を終えられた開さん。赤色部分が「ハンドル」、両側の黒色カーブした部分が「リム」です。

この日はパラスポーツ指導員の中谷さんが初参加され、開さんから競技の事やサポート内容など、事前に説明を聞き、実践されていました。

開さんは車いすユーザーなので、外の芝生に起伏などがある為サポートが必要です。
中谷さんが開さんに声を掛けながら的から30m離れた「シューティングライン」まで移動されていました。

パラアーチェリー選手へのサポート内容
①弓とスタンドの運搬
②車いすの方の場合、シューティングラインまでの移動のサポート
③競技中は静かに後ろで待機
④矢の回収=矢取りといいます。的の前まで移動し、的のどこに矢が刺さったかを、例えば8時の方向の9点とかと言う様に覚えて報告すると、次撃つ時の参考になるとおっしゃっていました。

中谷さんが弓とスタンドを持って運搬。
起伏が大きく、下り坂はバックでゆっくり下ります。
白いロープが的から30m離れた位置「シューティングライン」と言い、ここから矢を射ります。
左側が山本さん、右側が開さん。写真では的まで近そうに見えますが、以外と遠いと感じました
矢取り」時、矢がどこに刺さっているのかを確認し、選手に報告。矢を抜く際は、的の紙を片手で押さえながら、矢を曲げない様に慎重に抜きます。矢が曲がってしまうと真っすぐ飛ばなくなるので1本、1本、ゆっくり〜、そーっと抜く事が大切です。

試合は、2分/回の間で3本の矢を射り、24回繰り返すので、(3×24)合計72本の矢を射るそうです。
72本と聞くとびっくりしました。矢を射るだけではなく、矢取りの時間も必要なので、1試合に長い時間がかかります。
長い時間の間に色々なドラマがあるんだろうと想像するとわくわくして、やりがいのある競技だと思いました。

初心者や経験の浅い方は、近射(きんしゃ)と言って、的から5m程離れて打ってみえました。指導者の方からのアドバイスを受け、頑張ってみえました。
今回がアーチェリー体験3回目の方(下の写真の方)は、難しいけど、的に当たるのが楽しい」とおっしゃっていました。

今年、10月25日〜27日まで滋賀県で開催される第24回全国障害者スポーツ大会「わたSHIGA輝く障スポ2025」
にパラアーチェリー競技の富山県代表として開さんが出場されます。パラアーチェリー競技に富山県からの出場は、7年ぶりとなるそうです。是非、日頃の練習の成果を出し切り、競技は勿論ですが、全国の選手達との交流など、楽しんで来て頂きたいと思います。開さんのご健闘をお祈り申し上げます。

開さんはアーチェリー教室の参加者を募る為「富山県障害者スポーツ教室アーチェリー教室のブログ」を作成されており、練習日の情報(開催、変更)や、「アーチェリーを始めるにあたって」初心者向けの説明、練習報告などこまめに発信されています。お時間ある時に是非ご覧ください。下記リンクからご覧頂けます。

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令和7年度第4回障害者アーチェリー教室での練習風景 | 富山県障害者アーチェリー教室のブログ

取材した日は気温が高く、太陽の日差しが強い日でしたが、青い空、緑の屋外で、うぐいすの鳴き声(夏なのに・・・)が聞こえ、気持ちいい空間でした。
あの場所は春や秋はもっと気持ちがいいと思います。
みなさんのお知り合いにもアーチェリー教室を紹介して頂けると幸いです。激しく動く競技ではないので、いろいろな障害の方でも入り易い競技と思います。お時間ある時に一度見学されてはいかがでしょうか?

今回、パラアーチェリー教室の取材にご協力頂いた方々、ありがとうございました。
次回の教室訪問は「ボッチャ教室」の予定です。お楽しみにして下さい。

【活動報告】インクルーシブフェスティバルに参加してきました。

~ つなごう元気、つなごう笑顔、つなごう仲間 ~

 インクルージブフェスティバルは、富山県サッカー協会(インクルーシブ委員会)様主催のイベントで、能登半島地震で被害が大きかった地域の皆さんに、スポーツを通じて、少しでも元気に、笑顔で、楽しい時間を過ごしてもらうことを目的に、県内各所で開催されています。

当協議会は、昨年の氷見市、射水市につづき、今年は、6/15氷見市、6/22滑川市、7/6砺波市の三会場で、スクエアボッチャやモルック、フライングディスクの運営や、ウォーキングフットボール、車椅子体験の運営協力を行いました。

どの会場も初めて参加する方が多かったのですが、障がいの有無や年齢、経験の有無に関係なく、誰もが楽しむことができる、ウォーキングフットボールやパラスポーツの体験を通して、たくさんの笑顔や笑い声、励ましの声が会場内に溢れ、心がほっこりと和む素敵な時間となりました。私たちも参加者やボランティアのはじける笑顔と優しさに癒され、とても元気が出ました。また、オープニングで華麗なチアーリーデイングと明るい笑顔や元気な声で会場を盛り上げてくださった、パピーズ(富山市)のみなさん、本当にありがとうございました。

最後になりますが、このインクルージブフェスティバルに参加の機会をいただいた、富山県サッカー協会(インクルーシブ委員会)の岡島委員長をはじめ、関係者の皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

私たち協議会は、インクルージブ社会の実現に向けて、これからもみなさんと共に、活動を続けてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。                  

  富山県パラスポーツ指導者協議会 副会長 兼 指導部会長 岩田