【活動報告】第1回 研修会を開催しました

日時:2025年9月14日(日)

会場:富山市障害者福祉プラザ

S・T・T(サウンドテーブルテニス)と卓球バレーを行いました。

両競技とも、同じボールを使用するので体験していただくのにはよいのではと思い開催しました。

講師方々がイラストを活用した説明でとても分かりやすく、理解が進んだと感じました。

両競技とも、簡単な競技説明後に、体験会を実施しました。

S・T・Tは、アイマスクをしての体験では、「音だけではボールの転がりがわからない」

など、ラケットに当てるだけでも難しいとの感想でした。

卓球バレーは経験された方も多く、笑い声が絶えず、楽しくプレーできました。

以上、箕島会長からの活動報告でした。

【活動報告】高岡育成会スポーツ教室を開催しました

『⚾福岡高校野球部員⚾の「全力応援ダンス」で元気、ハツラツ!!』

日時:令和7年8月10日13:30~15:30
場所:高岡市ふれあい福祉センター

高岡市手をつなぐ育成会スポーツ教室が開催されました。
この教室は、平成30年7月から年1~2回開催されており、協議会の事業の中でも草分け的な事業の一つです。また、昨年からアキュラシーの運営支援に、高岡市中田身体障害者協会様、今年は参加者支援、パラスポーツの体験目的に、福岡高校野球部のみなさんにも参加いただき、とても賑やかな開催となりました。

 

今回は、参加者に人気の卓球バレーとアキュラシーの他、新種目のフロアバスケット(低床型玉入れ)の3種目を行いました。どのチームも、豪華賞品(優勝チームに授与)を目指して、熱いバトルが繰り広げられ、アキュラシーは同点決勝(代表者3名で試合)で雌雄を決したり、卓球バレーでは、福岡高校野球部監督VS野球部員が試合を行い、珍プレーや好プレーの続出に歓喜の声が館内に溢れました。また、福岡高校野球部員の「全力応援ダンス」では、この日のために作ったオリジナルの応援ダンスで参加者を元気付けたり、参加者全員に女子マネージャー手作りの作品(折り紙の金魚)をプレゼントし、とても喜ばれていました。

 閉会式で、育成会の参加者や福岡高校野球部員、監督さんから、「今回もとても楽しかったです。」「応援ソングで応援してもらい嬉しかったです。」「パラスポーツがこんなに楽しいスポーツとは思っていませんでした。またこのような機会があればぜひ参加したいです。」

「今日は、生徒がとても輝いて見えました。普段の練習でも今日のように笑顔で終えることができるよう、これから頑張っていきます。」と、とても温かい言葉や笑顔をたくさんいただきました。

次回の開催は、来年2月を予定しています。今回同様、参加者全員の笑顔がたくさん見られるよう、楽しい企画を考えていきますので、みなさんのご参加、心よりお待ちしております。今後ともよろしくお願いいたします。          

                           副会長 兼 指導部会長 岩田

【教室訪問】Vol.18 アーチェリー教室

訪問日時:2025年7月27日(日)10時〜12時
 場 所:二上アーチェリー場
 参加者:教室員3名、初参加1名、指導者1名、指導員1名

伏木の住宅街を抜け、坂を少し登って、アーチェリー場に到着!

≪🏹 パラアーチェリー豆知識 🏹≫
1940年代初頭:イギリスのストーク・マンデビル病院で、医師ルートビッヒ・グッドマン博士が第二次世界大戦で車いすの患者のリハビリとしてアーチェリーを導入。
1948年:ロンドンオリンピック開会式の日に、同病院で16名の車いすの患者によるアーチェリー大会が開催。これが後の「ストーク・マンデビル競技大会」となり、パラリンピックの原点とされる。
⇒⇒ 77年前という、古く長い歴史があるんですね。

≪パラアーチェリーの特徴≫
・障がいの種類や程度に応じてクラス分けがあり、選手は自分の身体に合わせた方法で弓を引く(口や脚を使う選手もいる)
・健常者と同じ射線上で競技できる、数少ないインクルーシブなスポーツ。
  ⇒⇒ 近年良く耳にする「インクルーシブ」。パラアーチェリーは先駆けて実施されていたんですね。驚きました。

坂を上がっていると、目の前にこの建物が見えてきます。左手に駐車場あり


私が建物の中に入ると、開さんがご自身の弓を組立てられていました。
ハンドル部分(中央)に上下にリムを取り付け、その他にも複数の部品(小さな部品もあり)細い六角レンチを使いボルトを締め、
色々調整しながら組立てられていました。
アーチェリー競技は準備に時間がかかる事が分かりました。
余談ですが、ハンドルには素材がアルミ、カーボンなどがあり、リムにも色々な素材、サイズなどがあり、自分に合った物をカスタマイズされて、使用されています。最高のパフォーマンスが出来る道具を準備するのも奥が深いと思いました。

小さい部品の調整中
組立てて調整完了。一仕事を終えられた開さん。赤色部分が「ハンドル」、両側の黒色カーブした部分が「リム」です。

この日はパラスポーツ指導員の中谷さんが初参加され、開さんから競技の事やサポート内容など、事前に説明を聞き、実践されていました。

開さんは車いすユーザーなので、外の芝生に起伏などがある為サポートが必要です。
中谷さんが開さんに声を掛けながら的から30m離れた「シューティングライン」まで移動されていました。

パラアーチェリー選手へのサポート内容
①弓とスタンドの運搬
②車いすの方の場合、シューティングラインまでの移動のサポート
③競技中は静かに後ろで待機
④矢の回収=矢取りといいます。的の前まで移動し、的のどこに矢が刺さったかを、例えば8時の方向の9点とかと言う様に覚えて報告すると、次撃つ時の参考になるとおっしゃっていました。

中谷さんが弓とスタンドを持って運搬。
起伏が大きく、下り坂はバックでゆっくり下ります。
白いロープが的から30m離れた位置「シューティングライン」と言い、ここから矢を射ります。
左側が山本さん、右側が開さん。写真では的まで近そうに見えますが、以外と遠いと感じました
矢取り」時、矢がどこに刺さっているのかを確認し、選手に報告。矢を抜く際は、的の紙を片手で押さえながら、矢を曲げない様に慎重に抜きます。矢が曲がってしまうと真っすぐ飛ばなくなるので1本、1本、ゆっくり〜、そーっと抜く事が大切です。

試合は、2分/回の間で3本の矢を射り、24回繰り返すので、(3×24)合計72本の矢を射るそうです。
72本と聞くとびっくりしました。矢を射るだけではなく、矢取りの時間も必要なので、1試合に長い時間がかかります。
長い時間の間に色々なドラマがあるんだろうと想像するとわくわくして、やりがいのある競技だと思いました。

初心者や経験の浅い方は、近射(きんしゃ)と言って、的から5m程離れて打ってみえました。指導者の方からのアドバイスを受け、頑張ってみえました。
今回がアーチェリー体験3回目の方(下の写真の方)は、難しいけど、的に当たるのが楽しい」とおっしゃっていました。

今年、10月25日〜27日まで滋賀県で開催される第24回全国障害者スポーツ大会「わたSHIGA輝く障スポ2025」
にパラアーチェリー競技の富山県代表として開さんが出場されます。パラアーチェリー競技に富山県からの出場は、7年ぶりとなるそうです。是非、日頃の練習の成果を出し切り、競技は勿論ですが、全国の選手達との交流など、楽しんで来て頂きたいと思います。開さんのご健闘をお祈り申し上げます。

開さんはアーチェリー教室の参加者を募る為「富山県障害者スポーツ教室アーチェリー教室のブログ」を作成されており、練習日の情報(開催、変更)や、「アーチェリーを始めるにあたって」初心者向けの説明、練習報告などこまめに発信されています。お時間ある時に是非ご覧ください。下記リンクからご覧頂けます。

↓ ↓ ↓

令和7年度第4回障害者アーチェリー教室での練習風景 | 富山県障害者アーチェリー教室のブログ

取材した日は気温が高く、太陽の日差しが強い日でしたが、青い空、緑の屋外で、うぐいすの鳴き声(夏なのに・・・)が聞こえ、気持ちいい空間でした。
あの場所は春や秋はもっと気持ちがいいと思います。
みなさんのお知り合いにもアーチェリー教室を紹介して頂けると幸いです。激しく動く競技ではないので、いろいろな障害の方でも入り易い競技と思います。お時間ある時に一度見学されてはいかがでしょうか?

今回、パラアーチェリー教室の取材にご協力頂いた方々、ありがとうございました。
次回の教室訪問は「ボッチャ教室」の予定です。お楽しみにして下さい。

【活動報告】インクルーシブフェスティバルに参加してきました。

~ つなごう元気、つなごう笑顔、つなごう仲間 ~

 インクルージブフェスティバルは、富山県サッカー協会(インクルーシブ委員会)様主催のイベントで、能登半島地震で被害が大きかった地域の皆さんに、スポーツを通じて、少しでも元気に、笑顔で、楽しい時間を過ごしてもらうことを目的に、県内各所で開催されています。

当協議会は、昨年の氷見市、射水市につづき、今年は、6/15氷見市、6/22滑川市、7/6砺波市の三会場で、スクエアボッチャやモルック、フライングディスクの運営や、ウォーキングフットボール、車椅子体験の運営協力を行いました。

どの会場も初めて参加する方が多かったのですが、障がいの有無や年齢、経験の有無に関係なく、誰もが楽しむことができる、ウォーキングフットボールやパラスポーツの体験を通して、たくさんの笑顔や笑い声、励ましの声が会場内に溢れ、心がほっこりと和む素敵な時間となりました。私たちも参加者やボランティアのはじける笑顔と優しさに癒され、とても元気が出ました。また、オープニングで華麗なチアーリーデイングと明るい笑顔や元気な声で会場を盛り上げてくださった、パピーズ(富山市)のみなさん、本当にありがとうございました。

最後になりますが、このインクルージブフェスティバルに参加の機会をいただいた、富山県サッカー協会(インクルーシブ委員会)の岡島委員長をはじめ、関係者の皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

私たち協議会は、インクルージブ社会の実現に向けて、これからもみなさんと共に、活動を続けてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。                  

  富山県パラスポーツ指導者協議会 副会長 兼 指導部会長 岩田

2025チェレンジゴールボール北信越大会 参加報告

当協議会 LINE公式アカウントで、5月に指導員の方々にご案内していました「2025チャレンジゴールボール北信越大会」に指導員5名でチームを作り参加してきましたので、報告します。
日 時:2025年 6月22日(日) 9:45~16:00
場 所:富山市 東富山体育館

受付でお借りした、真っ黒なアイシェード(装着すると目を開けていても真っ黒な世界です)と、サポーター(ひじ当て)とオレンジ色は参加記念のかばん

2025年3月に長野県で開催された「北信越ブロック特別研修会」でゴールボールを体験された指導員の方が
「楽しかった」とおっしゃっていて、6月22日に富山県で「2025チャレンジ・ゴールボール北信越大会」が
あると聞き、富山で出来る機会はめったにないので、是非参加したいと、指導員5人でチームを作り、
参加申込みをしました。

チーム名は「キラキラーズ」ゴールボールを通して全員がキラキラ輝きたくてこのチーム名にしました。
日頃、競技のサポートのボランティアをしており、自分達が参加する機会がなかったので、
チーム名を考えている時点ですでにわくわくしていました。

9時45分:開会あいさつ
10時〜基本動作体験
  ・コートの説明、ルール、得点、ボールの投げ方などを教わりました。
  ・守備は横座りをして床に座り、ボールが来たな~と思ったら素早く床に手足を伸ばして横になる。その際両足を少し床から離して、静止する事が大事と教えてもらいました。
   なぜかと言うと、ボールが足の甲に当たった時、ボールを止める事ができるからです。上げていないと、ボールが足を乗り越えてゴールしてしまいます。
   また、顔にボールが当たる事もあるので、顔の前に腕を出し、顔は天井側に向けます。
  ・ボールを投げる時に、自分が正面を向いているか?を確認する必要があり、その方法とは・・・
   それは、ボールを持って、後ろ=自ゴール方向に後ずさりして歩き、自ゴールの枠を探します。枠に手が届くと背中を水平に
   枠に当てて立つ事で、正面(ボールを投げる方向)を向く事が出来ます。
  ・ゴールの幅は9m。この長さを3人で守ります。

ゴールを横から見ています。床の赤いラインがゴールボールのコートのラインです。

赤いテープの中央には、ひもがあり、アイシェードで見えない為、このひもの突起を触り、コートの内外、自分の位置を把握する為に使用する重要な突起です。

  ・初めてのアイシェード、真っ黒で前が見えません。音だけがたよりのゴールボールどきどきわくわくでした。
11時〜競技開始
  ・今回参加したチームは5チーム、富山県内からは2チーム、他の3チームは県外からの参加チームでした。
  ・5チームでのリーグ戦を行いました。全10試合
  ・試合は各チーム4試合、試合時間は短くして実施。当日の体育館は蒸し暑く、アイシェードをすると更に暑く汗をかきました。

  ・今回開催した体育館の横が線路でした。試合中に電車が通りました。電車の音で鈴の音が聞こえないので
   電車が通ると審判が「電車通過中ですので、試合中断します。」とアナウンス。電車が通り過ぎると試合再開しました。(笑)

耳を澄ませ、鈴を音を聞き、タイミングを合わせて体を横にします。

ポジションですが、中央の人が1列前にいます。それは他に2人守備でぶつからない為です

ボールを取ったら「取った〜」と声を出し、
チームメイトに知らせます。
視覚の情報がないので、声や音(手や床を叩いて)を出してのコミニュケーションが非常に重要な事が分かりました。

ボールが重いので力一杯投げます。

ゴールボールのボール:
バスケットボールの7号ボールをほぼ同じ大きさ。
素材は硬いゴム。中は空洞で鈴が2個入っています。
重さは1.25kgとバスケットボールの2倍の重さ
弾みにくい構造になっています。

試合終了後、アイシェードを外し、チームメイトの顔を見るとほっとし、健闘を讃えあいました。

【参加者の感想】

多田:
今回のチャレンジゴールボール大会を通して、初めてゴールボールを体験し、その魅力に気づかされました。今まではテレビなどで見たことがあるだけでしたが、実際に体験することで、「見えない」という状況や、そこから生まれる情報の少なさへの不安感を知り、視覚障害のある方との関わりについても気づかされるものがありました。また、ゴールボールの試合では、ボールの音や仲間の声に意識をして、集中して参加することができました。晴眼者と視覚障害者が一緒になって楽しむことのできる競技を経験でき、今後富山県内でもゴールボールが広まれば良いなと感じています。

太田:
今回の2025チャレンジゴールボール北信越大会で、ゴールボールを初めて体験しました。アイシェードを着用していたため、仲間の姿やゴールの瞬間は見えませんでした。しかし、自分がボールをブロック出来た時などの達成感は、他の競技で感じることができないほど、高かったです。
試合中は、アイシェードをしていたため、何も見えませんでしたが、審判や仲間の声で何が起こったのかを知る事ができ、分かりやすい言葉で伝えることで大きな安心を生み出されることを体感しました。

石井:
チームのメンバーと「やったー(やった)」「ごめん」と言ったり、ドキドキしながらボールを待ったり、(o^^o)スポーツ楽しい❣️と感じた大会でした。
チームのみなさん感謝です😊コミュニケーション(声出し)が大切だけど、言わない作戦も必要。奥が深くて、ダイナミックな動きも楽しかったです。

浦島:
今年3月に、長野県で特別研修会でゴールボールの実技講習会があり、その時の、研ぎ澄まされた凛とした感覚が、身体中によみがえり、良い仲間と出会ってチームを組めたことで、全身あざだらけになりましたが、本当に楽しい時間を過ごすことができました🍀北信越大会ということで、他県からの選手やゴールボール協会の方々との交流も沢山できたことが、参加させて頂けてほんとうに嬉しかったです🍀

安井:
東京パラリンピックの時にテレビで初めてみたゴールボール。体験するのは初めてでした。
にわかチームでしたが、全員で声をかけ、応援し、汗をかきながら、楽しくゴールボールができました。
試合前の短い時間で私達素人ながら、攻撃の作戦、名付けて「〇〇ちゃん攻撃」を考え、実際に試合中に実施し、相手チームを惑わす事が出来たんではないかと思っており、とても楽しかったです。
試合中にコートの外のスタッフの方から「後ろに下がって!、もっと後ろ・・・」とアドバイスをもらいました。手でコートに貼られたひもを探すも見つからず、試合が終わり、アイシェードを外した時の自分がいた場所がとんでもなく前だった事にびっくりしました。
今回の体験を通してゴールボールの競技の面白さ、難しさが少しだけ分かりました。また視覚がない競技でのコミニュケーションの大切さ=視覚に障害のある人への接し方でやはり声を出してのコミニュケーションの大切さを改めて感じました。
よい経験ができました。お世話して頂いた方々、ありがとうございました。

【活動報告】水泳競技大会

試合前の静かなプール。この後大きな波しぶきが沢山おきていました。

日時:2025年4月20日(日)

場所:富山県高岡総合プール

第25回 富山県障害者スポーツ大会 水泳競技会

受付の様子

   

昨年に引き続き開催場所は高岡総合プールでした。昨年の経験があったので、

会場設営には、昨年の事を思い出しながら、スムーズに準備を進める事ができました。

ライフセーバーさんと2Fの観客席にはご家族の方々が応援されていました

今大会の選手は約50名で、1種目または2種目に出場されました。

この大会で上位の成績を修められた方は10月に滋賀県で開催される

全国障害者スポーツ大会(略して全障スポ)の出場権がもらえます。

皆さん日頃の練習の成果を充分に発揮され、力強い泳ぎをされていました。

指導員の皆さんは割り振られていた持ち場でそれぞれの役割を果たしながら、

選手の泳ぎの応援をしていました。

閉会式の様子:今年も大会新記録が7つでました

今年も無事に大会のお手伝いが終わる事ができました。

参加された指導員の皆さん大変お疲れ様でした。

【イベント開催】ユニバーサル野球を開催しました

障害のあるお子さん達にスポーツを提供する為、ユニバーサル野球を企画し、実施しましたので報告させて頂きます。

⚾ユニバーサル野球予行演習、講習会⚾
日時:2024年11月26日(火) 16:00~17:00
場所:富山県立高志支援学校 体育館

⚾ユニバーサル野球⚾
日時:2024年11月27日(水) 9:30~14:45
場所:富山県立高志支援学校 体育館
参加者:小学部、中学部、高等学部 全校生徒(約65名)児童・生徒約9割が車椅子使用
試合数:小学部2試合、中学部1試合、高等学部2試合、合計5試合を実施
(当日は保護者の方も参加)

イベント名は「みんなでユニバーサル野球やろう!in高志支援学校」

【開催までの経緯】
 私が中級パラスポーツ指導員の講習を受けた時のメンバーの中にユニバーサル野球を設計・製作された堀江車両電装株式会社の中村さんがみえ、ユニバーサル野球の話を直接聞き、中級受講後もSNS等で全国各地でユニバーサル野球の開催された報告を見てきました。
ユニバーサル野球の始まりは脳性まひの男の子が「野球がやりたいです」と中村さんにビデオメッセージを送り、それを受けて
障害のある人も出来るユニバーサル野球を開発されました。片翼5mの巨大野球盤で、選手はバットに括り付けた紐を1cm引く事で、バッティングができます。野球を体験する事ができる様に繰り返し改善されてきました。
そのユニバーサル野球を「いつかは富山でやりたい!」と思っていました。
また私が上級パラスポーツ指導員の講習を受けた時、イベントを企画する講習があり、そこでノウハウを学びました。また一緒に上級を受講したメンバーには、各県でそれぞれ色々なイベントを企画してきた方々がみえ、休憩時間などに色々アドバイスを頂いた事、また富山県ツインバスケットボールチームや富山県車椅子バスケットボールチームの方々は選手自ら、県外のチームを招待して実施する大会を企画・運営されているのを近くで見た事も大きく私を後押ししてくれました。

【開催までの道のり】
①学校側との打ち合わせ
  2023年春初めての打合せ、同11月、2024年11月開催決定、その後ユニバーサル野球側、学校、私でZOOM会議を実施
②予算計画及び資金調達
  今回、富山県パラスポーツ指導者協議会を主催とし、3カ所より資金を頂き開催決定。各所への申請書類の作成・提出
③チラシの作成・印刷
④後援依頼
  富山県障害者スポーツ協会、新聞社2社へ後援依頼文書作成・送付
⑤メディア取材依頼
  テレビ局5社へプレスリリース作成・送付
⑥前日の講習会
  パラスポーツ指導員への開催案内・募集他
⑦ユニバーサル野球当日
⑧事業報告(会計報告含む)
  関係各所への報告書類作成・送付

生徒さんへの事前授業(チーム名決める、応援の練習、そのお子さんの障害の程度により紐を引きやすくする為のアイテム作り)、うぐいす嬢(生徒紹介)、事後授業は学校側にお任せし、当日の試合進行をスムーズに行う為にバットのセティング、ボール拾い、得点ボードの記入などは私が勤める会社の社員6名(内パラスポーツ指導員3名)で実施。役割分担をして開催しました。

前日の講習会では、パラスポーツ指導員を含め学校関係者約60名が参加。ユニバーサル野球の説明の後、1人ずつバッターボックスに入り、応援を受けながらバッティングしてみました。先生の中には、当日生徒がバッティングの際、紐を引きやすくする為の工夫された「手作りアイテム」を使っての試し打ちをされて、事前準備は整いました。

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ユニバーサル野球は試合開始の「プレイボール」のかけ声から始まり、うぐいす嬢(先生)が生徒の名前を呼び、生徒がバッターボックスに入ります。
バットに繋がる紐を受取り、目の前に広がるユニバーサル野球の球場を見晴らします。チームからの応援は熱く「かっとばせ~」や「ホームラン、ホームラン」と大声援。選手の狙いはやはり「ホームラン」。センター方向にあるホームランゾーンを目指し、旋回するボールに狙いを定め、思いっきり紐を引く生徒。ボールが転がる行方を見る。ヒットやホームランになると、ガッツポーズをする生徒や、満面の笑みを浮かべる生徒。アウトになって残念そうな表情の生徒。どの生徒も一生懸命野球をやり、チームの応援も頑張っていました。

障害の重い生徒がバッターボックスに入り、手作りアイテムを紐に括り付け、アイテムを持ちますが、なかなか自分のタイミングで紐を引く事できず、選手に寄り添う、先生や保護者、ユニバーサル野球の中村さんがどうにか本人が引ける様に、体勢や手の角度を変えたり、体に刺激を与えたりして生徒が自分でバッティングが出来る様に促します。


その間もチームからの「がんばれ~」「なんとか打ってくれ~」の思いが詰まった応援がずーっと続きます。ようやく紐が引けてバットがボールに当たり転がります。
結果は「アウト」でしたが、会場全体には「よく頑張った」の温かい拍手が会場を包み込みました。

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高等学部の試合での応援は、とても素晴らしい物でした。ヒットを打った後ベンチに戻り、チームメイトとハイタッチで喜びを分かち合いました。
チームの応援にも力が入り、車椅子に座りながらも上体が前のめりになって、大きな声で応援する生徒もいました。

【試合後生徒代表の挨拶(高等学部の生徒)】

「こんなに楽しい会を開いて頂きありがとうございました。野球とかあまりやった事はなかったのですが、こんなに楽しい物だと、改めて思いました。明日から勉強とかこれから頑張って行こうと思いました。ありがとうございました。」

【学校側の感想】

・生徒も保護者も大いに盛り上がり、楽しく思い出に残る行事だった。
・初めての体験だったが、周りの応援があると、自分の気持ちもやる気になって楽しめたので、他の活動でも、応援することは大事なのだと感じた。
・保護者の方もたくさん応援に来られて、一緒になってスポーツを楽しむことができた。
・打席に立った時、打った後、みんなに声を掛けられた時など、いろいろな場面で子どもの表情がいきいきしていたのが印象的だった。

【保護者の感想】

・なかなかない機会をいただけて感謝している。
・子どもたちが嬉しそうだったし、保護者も楽しかった。
・大人も子供も笑顔になり楽しむことができてよかった。
・子供も楽しそうだったけど、自分がすごく楽しんだ。毎年でも来てほしい。またやりたい。

【ボランティアメンバーの感想】

・良い思い出になり、楽しかった
・ボランティアも楽しかったですが、社外で部署が異なる皆さんを交流できた事も貴重な経験となりました。

この日看護師さんの活躍も忘れてはいけません。体育館で待機し、医療ケア児がバッターボックスに入るタイミングを見計らい、体育館の隅に設置されたパーテンションの内側で看護師さんによるケアが行われていました。

選手、保護者、先生、看護師さん、会場に居る人全員が応援し、全員が笑顔でユニバーサル野球を楽しみました。
みなさんのご協力があって、楽しく、無事に終える事ができました。ありがとうございました。
次の日の新聞各社の記事、テレビでの放送もして頂き、広く県民の方々に知って頂く事が出来たのも大きな収穫でした。

最後に、今回のユニバーサル野球の経験が子供達・保護者の方々の良い思い出となり、今後スポーツに興味を持ってくれたり、何かスポーツをやりたいと意欲を持ってくれる事を期待しています。
今後も支援学校さんとのイベントを企画できたらと思います。

【研修会】指導員の為のパラスポーツ研修会開催

日頃、障害のある人と楽しくパラスポーツを楽しむ際、やはり私達指導員がそのスポーツを知り、実際にやって楽しんだ経験を下にパラスポーツを提供する事が大切と考え、指導員の為の指導員によるパラスポーツ研修会を開催しました。

日時:2024年11月17日(日)9:00~12:00
場所:富山市福祉プラザ

今回の研修会は往復はがきで募集し、19名指導員の参加がありました。

今回選んだ競技は、ボッチャスクエアボッチャと最近パラスポーツではありませんがモルックが人気で需要があるので、この3種目を実施しました。

スクエアボッチャをご存じですか?普通のボッチャは「白」のジャックボールと「赤」、「青」の3色のボールを使用しますが、スクエアボッチャは普通のボッチャのボールに「黄色」、「緑」を加えた5色のボールで実施。コートも正方形で4方向から各色のチームが順番に「白」のジャックボール目がけて投げます。

普通のボッチャとはコートや得点の数え方も違いはありますが、大勢でワイワイしながら対戦できるので、楽しく盛り上がる事ができます。

ボッチャ、みなさんお上手です。

私は、ボッチャはやった事がありましたが、スクエアボッチャとモルックは初めて体験しました。モルックは最初に投げ方やルール説明を受け、すぐゲームを開始。ゲームが進むにつれ盛り上がり楽しかったです。モルックは常に得点を計算しながら行う競技で、自分が2本倒そうと考え、投げた棒がその2本に当たった時は爽快でした。

最後にスクエアボッチャを全員で行いました。一投、一投投げる度に成功してガッツポーズや失敗してズッコケたりしながらあちこちから歓声が上がり、みんさんが楽しんでいる姿が見れました。

また得点の数え方の説明の時は真剣に聞き、勉強されていました。

正方形のコートを作る際、ボールの色のラインテープを貼りますが、今回は簡易的に貼りました。これもありです。
緑ボール投げました。
あっ!緑ボールがジャックボールに接触しました。「やったー!」
円陣の中央では、得点を数え、その説明をしています。
スクエアボッチャには得点を記入するスコアシートがあります。

楽しい時間はアッと言う間に過ぎました。次回のパラスポーツ体験会などでは、今回の経験を生かして、自信を持って参加者のみなさんと楽しむ事ができるのではないかと思いました。

今回は、各競技を知る・楽しむ他に指導員同志の交流も出来き、有意義な研修会でした。
今回出席できなかった指導員の方、また機会を作りたいと思いますので、こんな競技がやりたいなどの要望もおっしゃって頂き、参加して頂けたらと思いますので、よろしくお願い致します。

【活動報告】富山県障害者スポーツ大会 卓球競技会

第24回富山県障害者スポーツ大会 卓球競技会のお手伝いに行ってきました。

日時:2024年11月10日(日)
場所:富山県総合体育センター 大アリーナ、中アリーナ

開会式(9時15分)が始まる前に会場を設営します。大アリーナは下の写真の準備を富山県卓球協会さんと一緒に行いました。

🏓パラスポーツ指導員は、「受付」、「記録」、「掲示」、「表彰」、「一般卓球競技補助」、「STT競技補助」、「交流大会進行」それぞれ事前に決められた部門を担当します。
今回は高校生のボランティアさんが大勢来て頂き、一緒に活動しました。

今年も開会式は、選手や応援者は2階席、大会関係者は1階フロアーに並びました。
開会式の各ご挨拶やルール説明は、1階から選手が座っている2階方向を向いて行われました。

開会式前、パラスポーツ指導員は右側に整列
選手受付
掲示場所:試合結果をここに貼り出します
記録のお仕事。試合結果の入力、プリンターを2台使用し、迅速に対応

STT(サウンドテーブルテニス)は選手がアイマスクをし、音が鳴るボールを打ち合う為、会場内は静かでないといけません。
場所は大アリーナではなく、中アリーナで開催し、ラケットでボールを打つ音が響きました。

サウンドテーブルテニスの会場

私の担当は「一般卓球競技補助」で、対戦カードを担当の卓球台と本部の間を運搬したり、ボール球拾いのお手伝いしました。

その日最後の担当は、決勝戦でした。
決勝戦というピリピリした空気の中、選手に近い場所にいて、選手の熱気を熱く感じられました。
スマッシュの時、足で床を蹴る振動は床伝いに私の足にも力強く伝わりました。気合いの入ったサーブ。
また、得点が僅差の時、選手が「フー」と息を吐き、気持ちを落ち着かせサーブを打つ姿に私も緊張しました。
決着がつくまで、どちらの選手も「がんばれ!」と心の中でつぶやいていました。
試合に勝った選手、激しいラリーで後少しで負けてしまった選手。それぞれの選手の表情が見れて、
日頃の練習の頑張りがあっての表情なんだな~と思いました。
試合をすぐ傍で見れてとても感動しました。

選手の皆さん、パラスポーツ指導員の皆さん、大会関係者の皆さんお疲れ様でした。