当協議会 LINE公式アカウントで、5月に指導員の方々にご案内していました「2025チャレンジゴールボール北信越大会」に指導員5名でチームを作り参加してきましたので、報告します。
日 時:2025年 6月22日(日) 9:45~16:00
場 所:富山市 東富山体育館

2025年3月に長野県で開催された「北信越ブロック特別研修会」でゴールボールを体験された指導員の方が
「楽しかった」とおっしゃっていて、6月22日に富山県で「2025チャレンジ・ゴールボール北信越大会」が
あると聞き、富山で出来る機会はめったにないので、是非参加したいと、指導員5人でチームを作り、
参加申込みをしました。
チーム名は「キラキラーズ」ゴールボールを通して全員がキラキラ輝きたくてこのチーム名にしました。
日頃、競技のサポートのボランティアをしており、自分達が参加する機会がなかったので、
チーム名を考えている時点ですでにわくわくしていました。
9時45分:開会あいさつ
10時〜基本動作体験
・コートの説明、ルール、得点、ボールの投げ方などを教わりました。
・守備は横座りをして床に座り、ボールが来たな~と思ったら素早く床に手足を伸ばして横になる。その際両足を少し床から離して、静止する事が大事と教えてもらいました。
なぜかと言うと、ボールが足の甲に当たった時、ボールを止める事ができるからです。上げていないと、ボールが足を乗り越えてゴールしてしまいます。
また、顔にボールが当たる事もあるので、顔の前に腕を出し、顔は天井側に向けます。
・ボールを投げる時に、自分が正面を向いているか?を確認する必要があり、その方法とは・・・
それは、ボールを持って、後ろ=自ゴール方向に後ずさりして歩き、自ゴールの枠を探します。枠に手が届くと背中を水平に
枠に当てて立つ事で、正面(ボールを投げる方向)を向く事が出来ます。
・ゴールの幅は9m。この長さを3人で守ります。

ゴールを横から見ています。床の赤いラインがゴールボールのコートのラインです。

赤いテープの中央には、ひもがあり、アイシェードで見えない為、このひもの突起を触り、コートの内外、自分の位置を把握する為に使用する重要な突起です。
・初めてのアイシェード、真っ黒で前が見えません。音だけがたよりのゴールボールどきどきわくわくでした。
11時〜競技開始
・今回参加したチームは5チーム、富山県内からは2チーム、他の3チームは県外からの参加チームでした。
・5チームでのリーグ戦を行いました。全10試合
・試合は各チーム4試合、試合時間は短くして実施。当日の体育館は蒸し暑く、アイシェードをすると更に暑く汗をかきました。
・今回開催した体育館の横が線路でした。試合中に電車が通りました。電車の音で鈴の音が聞こえないので
電車が通ると審判が「電車通過中ですので、試合中断します。」とアナウンス。電車が通り過ぎると試合再開しました。(笑)

耳を澄ませ、鈴を音を聞き、タイミングを合わせて体を横にします。

ポジションですが、中央の人が1列前にいます。それは他に2人守備でぶつからない為です

ボールを取ったら「取った〜」と声を出し、
チームメイトに知らせます。
視覚の情報がないので、声や音(手や床を叩いて)を出してのコミニュケーションが非常に重要な事が分かりました。

ボールが重いので力一杯投げます。

ゴールボールのボール:
バスケットボールの7号ボールをほぼ同じ大きさ。
素材は硬いゴム。中は空洞で鈴が2個入っています。
重さは1.25kgとバスケットボールの2倍の重さ
弾みにくい構造になっています。

試合終了後、アイシェードを外し、チームメイトの顔を見るとほっとし、健闘を讃えあいました。
【参加者の感想】
多田:
今回のチャレンジゴールボール大会を通して、初めてゴールボールを体験し、その魅力に気づかされました。今まではテレビなどで見たことがあるだけでしたが、実際に体験することで、「見えない」という状況や、そこから生まれる情報の少なさへの不安感を知り、視覚障害のある方との関わりについても気づかされるものがありました。また、ゴールボールの試合では、ボールの音や仲間の声に意識をして、集中して参加することができました。晴眼者と視覚障害者が一緒になって楽しむことのできる競技を経験でき、今後富山県内でもゴールボールが広まれば良いなと感じています。
太田:
今回の2025チャレンジゴールボール北信越大会で、ゴールボールを初めて体験しました。アイシェードを着用していたため、仲間の姿やゴールの瞬間は見えませんでした。しかし、自分がボールをブロック出来た時などの達成感は、他の競技で感じることができないほど、高かったです。
試合中は、アイシェードをしていたため、何も見えませんでしたが、審判や仲間の声で何が起こったのかを知る事ができ、分かりやすい言葉で伝えることで大きな安心を生み出されることを体感しました。
石井:
チームのメンバーと「やったー(やった)」「ごめん」と言ったり、ドキドキしながらボールを待ったり、(o^^o)スポーツ楽しい❣️と感じた大会でした。
チームのみなさん感謝です😊コミュニケーション(声出し)が大切だけど、言わない作戦も必要。奥が深くて、ダイナミックな動きも楽しかったです。
浦島:
今年3月に、長野県で特別研修会でゴールボールの実技講習会があり、その時の、研ぎ澄まされた凛とした感覚が、身体中によみがえり、良い仲間と出会ってチームを組めたことで、全身あざだらけになりましたが、本当に楽しい時間を過ごすことができました🍀北信越大会ということで、他県からの選手やゴールボール協会の方々との交流も沢山できたことが、参加させて頂けてほんとうに嬉しかったです🍀
安井:
東京パラリンピックの時にテレビで初めてみたゴールボール。体験するのは初めてでした。
にわかチームでしたが、全員で声をかけ、応援し、汗をかきながら、楽しくゴールボールができました。
試合前の短い時間で私達素人ながら、攻撃の作戦、名付けて「〇〇ちゃん攻撃」を考え、実際に試合中に実施し、相手チームを惑わす事が出来たんではないかと思っており、とても楽しかったです。
試合中にコートの外のスタッフの方から「後ろに下がって!、もっと後ろ・・・」とアドバイスをもらいました。手でコートに貼られたひもを探すも見つからず、試合が終わり、アイシェードを外した時の自分がいた場所がとんでもなく前だった事にびっくりしました。
今回の体験を通してゴールボールの競技の面白さ、難しさが少しだけ分かりました。また視覚がない競技でのコミニュケーションの大切さ=視覚に障害のある人への接し方でやはり声を出してのコミニュケーションの大切さを改めて感じました。
よい経験ができました。お世話して頂いた方々、ありがとうございました。