富山県障がい者スポーツ指導者協議会

教室訪問vol.9 車いすツインバスケットボール教室

富山県内で活動されている障がい者スポーツ教室を訪問してその魅力をお伝えする記事「教室訪問」も今回が9回目です!

今回は車いすツインバスケットボール教室に行ってきいました。

訪問日は2021年12月19日(日)13:00〜16:00、場所は高岡ふれあい福祉センター敷地内の体育館でいつも練習されているそうです。

今回の参加者は選手4名やサポーター3名に学生1名、指導員2名のほかに富山県の企業からパラスポーツを体験しに来られた3名の方が参加されておられました。

まずは全員集合してお互いの自己紹介をして、その後今日の練習メニューと各自の目標の確認をされました。

がんばるぞ〜の掛け声とともに練習が始まります!

まずはコート周りを周回して体を慣らしていきます。この日はとても寒く、最高気温は3度と厳しい環境の中でしたが皆さん元気に車いすで走ります!

その後は車いすのダッシュアンドストップ、ターンとダッシュを繰り返す動作の練習をしました。チェアワークと言って、車いす競技では基本の練習で早く確実にできることが競技力の向上に繋がります。

ダッシュアンドストップの練習風景です。キュッと止まるのも、一気にダッシュするのも難しいものです

体も温まってきたところで、シュート練習に移りました。ここで車いすバスケットボールと車いすツインバスケットボールの違いについておさらいしてみます。

車いすバスケットボールは一般のバスケットコートのまま使用しますが、車いすツインバスケットボールは通常のバスケットゴールの他に高さ1.2メートルの低いゴールも使用します。通常のゴールと低いゴールを2組使用することから「ツイン」という名前がついています!

手前が低い方のゴールです。円内でシュートできる人も持ち点によって決まっています。

車いすバスケットと同じように選手1人1人に持ち点があり、5人のメンバーが11.5点を超えてはなりません。そして障がいの度合いによって低いゴール(円内)か低いゴール(円外)か高いゴールをシュートするか決められています。

ここまで書いたらお分かりのように、下肢や上肢に障がいを持つ方でもバスケットボールが楽しめるように工夫された競技が車いすツインバスケットボールなのですね!選手の皆さんは頸髄損傷や脳性麻痺の方が多くいらっしゃいます。

上シュートは難しいです!

さて、一通り練習も終えたところで実際にゲームをすることになりました。今回は県内の企業から参加された3名の方もおられるので選手VS体験参加者というチーム分けでゲームが始まりました。

いざゲームが始まると、選手も体験参加者も一生懸命ボールを追いかけます。皆さん頑張っておられました。コロナ禍で基礎練習のみだったので久々に多くの方が集まってくれてゲームができるのがとても嬉しいと選手の方が話しておられました。

最後は皆さんで感想を言ったり、意見の交換をしました。体験参加者の方はパラスポーツを企業としても盛り上げていきたいので、何か企業でもできることがないかと選手の皆さんに意見を求めておられました。

このように、車いすツインバスケットボール教室は気軽に参加できる教室で皆さんフレンドリーに接してくださいます。代表の松井さんからは指導員の皆さんもぜひ見学や練習の参加来て欲しいとのお言葉をいただきました。車椅子の移乗や準備など、専門的な知識がなくても指導員が来てくれて手伝っていただけるととてもありがたいとのことです。

今は冬休みに入って練習はお休みですが、次回の練習日は2022年3月13(日)13:00~16:00です。もし興味を持たれましたら一度見学に行ってみてはいかがでしょうか?

富山県車いすツインバスケットボール「SUPER GUTS」さんはホームページも運営されています。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

https://toyama-twinbasket.com/