富山県障がい者スポーツ指導者協議会

教室訪問Vol.8 車いすテニス

車いすテニス教室を訪問しました。

秋晴れだった10月30日(土)の夕方17:00~19:00
富山県岩瀬スポーツ公園 健康スポーツドームにて富山県車いすテニス教室
の練習の見学に行って来ました。
場所は、国道8号線から海方向へ約7分程で到着しました。富山北部高校の近くです。
富山県岩瀬スポーツ公園は、サッカー場、ラグビー場、ソフトボールやテニスコートが18面もある施設です。その中央にテントの様な白屋根が目印健康スポーツドームで行われました。
始めて行きましたが、遠くからでもすぐに分かりました。

今回は情報部会から三鍋、野澤、安井の3人で訪問しました。

健康スポーツドーム内はハードコートのテニスコートが2面ありました。

教室代表の山科さんに車いすテニスに概要を教えてもらいました。
競技はシングルス、ダブルス、クワード(混合上下肢障害)のシングルス、ダブルスの種類があり、それぞれ男子と女子に分かれています。
コートの大きさ、ネット、ボールは健常のテニスを同じですが、違いは2バウンドまで認められている点です。

この日は選手の北さん、堀田さん、笹島さんが練習されていました。この日は教室でコーチの濱本さんが指導されていました。
各選手とマンツーマンでハードな練習をされていました。濱本コーチの熱い指導に選手の方々も懸命にボールを追ってみえました。


選手の笹島君
 上半身を使い、力強い返球。サーブもかっこいいです。


選手の堀田さん
 力強い返球。
左手で車いすを調整。
チェアワークもスペシャル。


選手の北さん
 低いボールを返球。白い手袋の左手もかっこいいですね。


練習の合い間に私達、体験をさせて頂きました。
濱本コーチにラケットの握り方、振り方、ラケットでボールのどこの部分を打つのか・・・
トスの仕方など、分かりやすく教えて頂きました。

初心者はまず、ボールを上に上げ、地面にバウンドさせ、跳ね上がったボールを打ちます。
ボールを地面に着地させる地点が、自分に近い場所だと、車いすに当たったり打てない。また、遠い場所だとラケットが届かず空振り~。 

何度も繰り返し練習し、ボールがラケットの真ん中に当たりネットの向こうに行った時は超気持ちよかったです。
体験してみて初めて分かる事が多く、新しい発見がたくさんありました。


ボランティアとして障がい者スポーツ指導員の笹島さんご夫婦、伊藤さんがみえました。笹島さんご夫婦は選手の笹島君のご両親で長い間車いすテニスに関わってみえます。
伊藤さんはテニス経験者だそうで、今年の5月位からボランティアに参加されているそうです。

2時間の練習時間はアッという間に過ぎました。

選手が2時間の練習に専念する為には、ボランティアによるボール拾いはとても大切で必要な仕事です。
またコート整備用のブラシはとても重く押す事ができず、引っ張って整備をするので、車いすの選手には出来る仕事ではないので、お手伝いが必要になります。
体験が終わった後、私もボール拾いをお手伝いしました。選手が一生懸命練習している姿を見ながらのボール拾いも楽しかったです。今度はボランティアとしてお手伝いにしたいと思います


最後に、笹島君がぜひアピールしたいとの事で、
障がいのある人、ない人を問わず、
車いすテニスを実際に見てみたいと思っている方、
車いすテニスに興味のある方、いつでもお気軽に見学に来てください。ボランティア希望の方も大歓迎です。
と明るい笑顔で伝えてくれました。


また山科さんも車いすテニスを少しでも色々な方々に見てもらう為、
時々は室外のテニスコートで練習しているそうです。室内だとなかなか人の目に留まらないので、

多くの人の目に留めてもらい、車いすテニスに興味を持ってもらいたい。という思いからだそうです。

最後に、車いすテニスのコーチ、選手の皆さん、ボランティアの皆さん貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。楽しかったです。
他のスポーツで岩瀬スポーツ公園に来られた方、もし車いすテニスの練習していたら、
「ちょっと見せて下さい」と気軽にお声かけして見学してみてはいかがでしょうか。お勧めします。