今年度も富山県障がい者スポーツ指導員養成講習会（初級）が開催されました。この講習会は毎年富山県障害者スポーツ協会が主催し、実技講習は富山県障がい者スポーツ指導者協議会が主催の「チャレンジ大会」というセーナー苑でのスポーツ大会に参加することで障がい者スポーツに関わっていただくという実技講習でした。
今年度は新型コロナウィルス感染症の影響により、セーナー苑のチャレンジ大会は残念ながら中止となりました。そこで実技講習を障がい者フットサル教室の皆さんにお願いをして、初級受講者が教室に参加するということで実技講習を開催することができました。
いつもなら県内の障がい者スポーツ指導員の皆さんに参加をお願いしているのですが、今回は「密を避ける」という観点から最低限の人数の指導員が参加いたしました。毎年フレッシュな初級受講者の皆さんと活動ができると心待ちにしていた指導員の皆様には大変申し訳なく思っております。
さて、12月6日（日）射水市にある太閤山ランドにあるファミリースポーツプラザにおいて9時から10時30分まで座学が行われ、その後10時40分より実技講習が始まりました！
最初に障がい者フットサル教室の代表・森田さんより挨拶がありました。受講者の方はとても真剣に聞き入っておられました。今年度の実技は27名の受講者の方が参加されました。この厳しい状況の中、障がい者スポーツに興味を持って参加していただけるのは本当に嬉しいですね！
さて、挨拶と注意事項の確認のあとはいよいよ実技講習です。まずは準備体操をして体を慣らしていきます。その後は指導員と受講者、フットサルの選手が4グループに分かれて練習を開始します。
まずは、選手と練習することから始まりました。障がい者スポーツ指導員は選手や教室参加者の練習相手としても重要です。富山県のようなパラスポーツ人口が少ない県では特に練習相手や競争相手が不足しがちです。一緒に練習をすることでコミュニケーションも取れますし、指導員も良い運動になりますよ！
2人1組になってパスキックの練習をはじめました。なるべく相手の足元にボールがいくように、しかもボールを相手チームに取られないようにボールスピードを早くすることを主題に練習は行われました。
ドリブル 
パス
続いて2人1組でドリブルとパスをしながらシュートするという一連の動きを付けての練習です！この頃になると受講者の方も打ち解けてきて、選手や指導員とお互い声かけを行いながら練習ができるようになってきました。ゴールにはキーパーが守備していますが、フットサルコートは小さいので近くでシュートされるとちょっと怖そうですね。
練習も終わり、休憩を挟んでいよいよチーム対抗でゲームをすることになりました！選手たちはこのコロナ禍では基礎練習に終始することがほとんどだったのでとても楽しみにしていました！休憩中は指導員の方々が器具の消毒を行なっていました。指導員はこのような教室運営のための細かな仕事も重要な仕事の一つですね。本当に頭の下がる思いです。
ここまで練習で声かけしていた選手と受講者の皆さんも随分と打ち解けて、ゲームに出ている選手を一緒になって応援していました。フットサルチームの選手たちもこのようにたくさんの人とゲームができる機会も少ないのでとても楽しそうにしていたのが印象的です！
ある選手がカメラを撮りたそうにしていたので渡したら、とても良い写真を撮ってくれました！ここでその写真を載せておきますね。
このように最後はみんな和気あいあいとゲームを何度かしていきました。最初は少し緊張気味だった受講者の皆さんも随分打ち解けてわいわいと話に花が咲いていましたよ。少し受講者の方と選手にお話を伺いました。
受講者Aさん：最初はちょっと緊張しましたが、皆さんに話しかけられて、ずいぶん助けてもらいました。フットサルはやるのは初めてでしたが、練習からゲームまで丁寧に指導されていて私自身、勉強になりました。対戦でゲームをすると夢中になってやりました。
選手Bさん：たくさんの人がきてくれて嬉しい！今日はゲームが沢山できてとても楽しかった。またたくさんの人が来てくれればとても嬉しい。これからも楽しくフットサルをやっていきたい。
このようにしてコロナ禍の中での実技講習は無事に終えることができました。こまめな消毒や参加者全員の検温、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保などいつもとは違った苦労もあったかと思います。フットサル教室の皆さん、参加した指導員の皆様ありがとうございました。指導員はスポーツの指導だけでなく、下支えする役目や、各種スポーツ教室の運営なども担う役目もあります。スポーツが得意でなくても色々な場面で活躍できますので、ぜひこれからもこのような活動に参加していただけたらと思います！
