富山県パラスポーツ指導者協議会

教室訪問vol.4 フライングディスク富山教室

富山県内の障がい者スポーツ教室の訪問もすでに第4弾ですね!今回はフライングディスクの富山教室です。フライングディスク教室は富山県内で4地域に分かれて行っております。にいかわ地区、富山地区、高岡地区、砺波地区とも年に各3回教室を開いております!今やパラスポーツの中でも参加者が多く、去年の富山県障がい者フライングディスク大会は330名ほどの参加者がいるほどなので、こうやって各地区に分かれて教室があるのはありがたいですね!

訪問日時:令和2年8月9日(日)13時〜15時
場所:富山市障害者福祉プラザ・多目的ホール

富山市障害者福祉プラザ・多目的ホール

富山市障害者福祉プラザの多目的ホールはとても広く、窓もたくさん開くので新型コロナ感染症対策のしやすい場所だと思います。それでも椅子はしっかりと距離を取って座れるよう配置してありました。また、室内は冷房が効いているのですが、感染症対策のために多くの窓は開放しているとのことでした。

ソーシャルディスタンスはしっかり確保してあります!
窓は開放して換気にも注意を払っています

そして参加選手や運営役員もしっかりと手指消毒と検温をして、住所と連絡先を書きました。今日は参加選手は5名、運営役員は3名でした。コロナウィルス感染症の影響が無ければもう少し多いとのことでした。

感染症対策はバッチリです!

さて、いよいよ教室の開始です!まずは準備運動から始めます。フライングディスクは体幹の筋肉も使いますから腕だけでなく全身しっかりと慣らしてから練習を開始していきます。

準備運動は念入りに・・・

こちらの富山教室はすぐにフライングディスクを投げるのではなく、フォームをしっかりと確かめていくという技術的な指導がありました。旗をディスクに見立てて、アキュラシーゴールに向かって振ります。それでしっかりと手首を返しているか、手首を返しすぎてないか自らチェックできるようです。指導員の熱心な指導が続きます!

この審判用の旗を皆さんに渡して振ります
アキュラシーゴールに向かって投げるイメージで!
しっかりとしたフォームは成績の安定に繋がりますね!

皆さん自分の投球フォームを確認修正をしてから、ディスクキャッチ、いわゆるキャッチボールをフライングディスクでやるように2人1組で投げ合います。
その後、いよいよアキュラシーゴールに向かって投げていきます。アキュラシーゴールは5mと7mが用意されています。5mのアキュラシーゴールは鈴が取り付けてあってゴールに入ると音が出る仕組みになります。視覚に障がいをお持ちの方などにはとてもわかりやすいですね!

鈴のついたアキュラシーゴール
近くで見るとふくろうの鈴です!不苦労、縁起がいいですね😀

まずは5mのアキュラシーを10投しました。その際指導員からは「自分の投げるタイミングをしっかり持つこと」が全国大会でも求められるという話をされていました。しっかりとタイミングよく、テンポよく投げることが良いようです。

やはりゴールに入れるとなるとゲーム性が増しますね!皆さん真剣に狙いを定めて投げていきます!皆さん経験者のようでほとんどがゴールに入っていきます。近頃は全国的にフラニングディスクの技術も上がって10投中9投は当たり前という精度にまで持っていかないと入賞は厳しいようです。

さて、休憩を挟んで今度は多目的ホールを目一杯使って遠投する練習が始まりましたよ。
フライングディスクは近距離で的に向かって投げる「アキュラシー」となるべく遠くまで飛ばす「ディスタンス」という競技があります。

遠くへ飛ばすディスタンス競技は屋外競技、アキュラシー競技も屋外でやる事もあるので風が吹いている計算も含めて考えて投げなければいけないと指導員の方はアドバイスされていました。風を計算に入れて投げるのもなかなか難しい事ですね!

また休憩を入れて今度はアキュラシー競技の練習です。今度はしっかりと試合形式で練習をしていきいます。先ほどお話した試合での自分の投球ペースというのも考えながら練習を進めていきます。

主審、副審は指導員が担当します。ディスク渡し係は選手が交代でつとめています。試合に近い形式で真剣勝負です。

皆さん真剣勝負だけあってゴール連発です!

フライングディスクの魅力は車椅子や座位、立位も補助具を使って投球できる点ですね!様々な方が参加できることから人気も高いのでしょうね!

練習の合間に選手(Aさん)及びご家族の方から少しお話を聞いてみました。


Aさん:ずっと家にいることが多かったので久々にフライングディスクをしました。去年は茨城で行われる全国障害者スポーツ大会に選ばれていたが、中止になったので残念だった。今年も鹿児島の大会がなくなりとても残念。いつか全国大会に出たい。
Aさんご家族:家にいる事が多いのでなるべく外に出てもらいたいのでフライングディスク教室やSTT教室に連れて行くようにしている。去年は全国大会に県代表として参加が決まったが直前に中止になってしまい残念。今年は鹿児島という事で楽しみにしていたが、それもなくなりとても残念。でもこれからもスポーツを続けて行ってほしい。

昨年は全国大会が中止、今年も全国大会がなくなってしいまい、県内の障害者スポーツ大会も中止が相次いでいます。私たちが考えている以上に選手たちにとっては残念な気持ちを持っているかもしれません。私たちも選手の気持ちに寄り添って、選手のモチベーションを高める事ができれば良いのですが・・・私たちも一生懸命頑張らなければと思いました。

今回はフライングディスクの富山教室を訪問いたしました。技術指導を本当に熱心にされていて選手の皆さんも真剣に取り組まれていました!今回はお邪魔させていただきありがとうございました。

さて、いかがでしたでしょうか?今後新型コロナウィルス感染症の拡大次第でこの企画も少し延期になるかもしれませんが、なるべく多くの教室に行きたいと思っております。ここまでご覧いただきありがとうございました!