富山県障がい者スポーツ指導者協議会

ブラインドサッカー石川(仮)を応援しよう!に参加してきました。

平成30年5月12日(土)に、石川県内灘町にて「ブラインドサッカー石川(仮)を応援しよう!」ブラインドサッカー体験会に参加してきました。

北陸初のブラインドサッカークラブを立ち上げるとのことで、ブラインドサッカーの認知向上を目的に行われました。隣県ですが、なかなかブラインドサッカーを体験できる機会も少ないので参加してきました。

開催場所は石川県内灘町にあるナダスタの屋内フットサルコート。去年建ったばかりのたいへん綺麗な施設で行われました!参加者や学生ボランティアなど、およそ180名の方が参加して大いに盛り上がりました。

 

 

今回のイベントは、ブラインドサッカー石川 チーム立ち上げプロジェクト、NHK厚生文化事業団、東京都障害者スポーツ協会が開催し、後援に日本ブラインドサッカー協会、石川県、金沢市、内灘町、内灘町教育委員会、石川県サッカー協会、石川県障害者スポーツ協会、石川県障害者スポーツ指導者協議会、石川県視覚障害者協会、NHK金沢放送局。協力にツエーゲン金沢、金沢星稜大学、北陸学院大学、石川県海外青年交流協議会、地域スポーツシステム研究所、松戸・乃木坂ユナイテッド、FC長野レインボーと誠に多くの団体が関わっておられました。このような大きなイベントには協力関係が大事なのを痛感しました。

 

 

講師は、前日に行われた富山県でのブラインドサッカー教室でも教えて頂いた松戸・乃木坂ユナイテッドの葭原滋男さんが主にブラインドサッカーの説明をされました。また、松戸・乃木坂ユナイテッドの選手の方々やブエンカンビオ横浜の落合啓士さん、そのほか長野や大阪方面からきて頂いているブラインドサッカーの選手の方々がやってきてくださっていました。

現役選手がこれだけ集まって頂いたのは、我々にエキシビジョンマッチを見せてくださるということでした!現役選手の試合を間近に見ましたが、本当にすごいプレーの連続でした!

ブラインドサッカーについて、かいつまんで説明するとフットサル(5人制サッカー)を元に作られた競技です。チームは5人で、キーパー以外は目アイマスクをつけて視覚を隠します。サッカーボールは中に音が出る鈴のようなものが中に入っており、転がると音がします。その音を頼りに相手ゴールまでドリブルやパスをしてシュートします。言葉では簡単そうに見えますが、なかなか難しいですよ!

アイマスクをしながらプレーをしているので、相手や味方とぶつかる危険もあり、なかなか激しいコンタクトスポーツだと感じました。サッカーやフットサルと違い、サイドにフェンスが設けてあって、ボールや選手がライン外に出ないようにしてあります。

このサイドフェンスは結構お高いらしく、長野からわざわざ持ってこられたそうです。(ウン百万円するそうです!)

今回は石川のブラインドサッカーチームの結成ということで地元のJリーグクラブからも2名の選手が応援に駆けつけてこられました。MFの島津選手とFWの谷口選手です!また、ブラインドサッカーチームの正式名称が発表されました。

その名も「ツエーゲン金沢BFC(ブラインドサッカークラブ)」

Jリーグクラブと同じ名前が冠される、なんとも格好いいクラブ名ですね!

この後はブラインドサッカーの体験会になりました。サッカー初心者と経験者の2グループに別れました。初心者の方はまずアイマスクをしながらボールを受け渡ししたり、止まっているボールをシュートすることを体験しました。

アイマスクをして、ボールを受け渡しするのも、みんなおっかなびっくりでいかに普段の生活が視覚に頼っているかを痛感しました。それでも子どもたちは好奇心旺盛で何度もチャレンジしていくうちに感覚を掴んでいたようです。

経験者のグループはアイマスクをしてのドリブルやミニゲームを行いました。元から運動をしている人が多いようで、コツを掴むとどんどんドリブルできたりする人もいました!

みなさん、とても楽しく体験しておられました!こうやっていつもと違うスポーツにとてもいい刺激を受けたようでしたよ。

途中、金沢市の山野市長が応援に来てくださりました。

Jリーガーの方や自治体の長が来たくださったり、石川県はだいぶ進んでいるなあと驚きました。富山県も頑張らねばなりませんね。


さて、今回結成されたツエーゲン金沢BFCの初の練習試合が行われました。相手は松戸・乃木坂ユナイテッドチームです!とても強敵なので、助っ人として特別にツエーゲン金沢の島津選手と谷口選手に加入していただき、試合が行われました!

ツエーゲン金沢BFCの初ゲームはなかなかの好ゲームとなりました!初めてのゲームということで最初は緊張していたメンバーも少しずつ慣れてボールを追えるようになっていきました。そして記念すべき初ゴールも決めることができて、選手たちも嬉しさが爆発していました。

ツエーゲン金沢の現役選手の方々も最初はおっかなびっくりで腰が引けてましたが、ボールにタッチするとボールさばきが上手くて、さすがプロの選手だなあ、とみなさん感心していました。

ゲームも終了し、あっという間に体験会の時間は過ぎ、お開きとなりました。

今回、たくさんの方々が体験会に参加してパラスポーツについての理解を深めていかれました。富山県でもこのような体験会ができたらいいなあ、と切に感じました。

また北陸や信越でもこのような体験会があれば随時お知らせしたいと思います。その際はぜひ参加なさってください!