富山県パラスポーツ指導者協議会

パラリンピア「葭原滋男さん」が富山視覚総合支援学校に!

昨日まで5月なのに寒い日が続いていましたが、今日は朝から晴天に恵まれ暖かい日になりました。空気も澄んで立山連邦が美しく見えました。

常願寺川横にある富山県立富山視覚総合支援学校にパラリンピアの葭原滋男(よしはら しげお)さんがパラリンピック種目であるブラインドサッカーの魅力を伝える為、同じチーム「乃木坂ナイツ」の藤井選手と田中選手と共に体験教室に参加されました。

この体験教室はNHK厚生文化事業団と東京都障害者スポーツ協会が主催された教室で、
主に健常の学校で開催される事が多いそうです。
今日参加された生徒さん小、中、高校合わせて33名と先生方でした。


まずは葭原選手のお話とパラリンピックでの活躍のビデオを見ました。
葭原選手は10歳のころ網膜色素変性症の診断を受け22歳で障害者認定されたそうです。

子供の頃から野球などスポーツが得意で、障害認定された後、「自分には何ができるだろう」と自分が得意な事を探していろいろなスポーツにチャレンジされました。走り高跳び、マラソン、自転車、サーフィンなどなど。できない時はどーやったら出来るかな?と考え、出来る様に工夫をしてチャレンジ。「あきらめない」で取組み見えなくても出来る事をしりました。人生楽しです。とやさしい口調で生徒たちに語りかけてみえました。


葭原選手がパラリンピックで獲得されたメダルを手に取って見せて頂きました。
アトランタパラリンピック 走り高跳び 銅メダル
シドニーパラリンピック 自転車1kmTT 金メダル
シドニーパラリンピック 自転車スプリント 銀メダル
アテネパラリンピック 自転車スプリント 銀メダル
生徒さんや先生それぞれメダルを手にし、重さを感じたり、首にかけてみたりとそれぞれ貴重な体験を楽しんでいました。
メダルはやはり金メダルが人気で、金メダルが一番最後にテーブルに戻ってきました。

 


次に葭原選手がアイマスクをしてブラインドサッカー用の音の鳴るボールを使ってパス、ドリブル、シュートを見せて頂きました。
ドリブルはボール足から離れない様に右足、左足交互に素早くボールを操られ、足にボールが吸い付いているかの様に見えました。
今回はゴールがありませんでしたが、2つ並べた赤いコーンの間をゴールに見立て、藤井選手が赤いコーンを叩き音を出し、場所を教えて後、葭原選手がシュート。ボールは赤いコーンの間を通りぬけ「ナイスシュート!」でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


後半は2チームに分かれ実際にボールに触れ、床に座ってのパスから始めました。
その後、立ってのパス「行きま~す」、「は~い」と言ったらボールを蹴る。最初から上手くできる人と何度かやっていくうち真っ直ぐボールが蹴れる様になる人。それぞれ楽しい様子でした。
その後、赤いコーンにボールを当てる=シュートを行いました。
赤いコーンを叩き音を出し、場所を教えボールを蹴りました。

アイマスクをしてシュートを体験する人もいました。赤いコーンにボールが当たると生徒さん、先生は大歓声!!一緒に楽しみました。


楽しい時間はあっという間にすぎ、給食の時間になりました。体育館から食堂に移動し、生徒さん、先生の間に入れて頂き、会話しながら、おいしい給食を御馳走になりました。なかなかできない経験をさせて頂きました。

ブラインドサッカーとの出会い、富山視覚総合支援学校のみなさんとの出会い。今日はたくさんいい出会いが出来ました。
今日の体験教室の様子はNHKを始め、民放でも放送され、県内にブラインドサッカーの認知度がUPされました。2020年東京パラリンピックも見据え、今回を機会にブラインドサッカーが県内で始まるきっかけになってくれるといいと思いました。もしかしたら、今日体験した生徒さんが2020年東京パラリンピックに出場されるんじゃないかと期待しています。

 


【番外編】
学校の紹介をします。富山視覚総合支援学校は視覚障害の生徒さんだけの学校と思っていましたが、視覚障害の生徒さんと「病弱の生徒」さんも共に学んでみえると初めて知りました。
学校のパンフレットを頂いたのでUPしました。

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